『ゴルフサプリ』Instagram公式サブアカウント開設|経緯とポイント
弊社が運営に携わっている『ゴルフサプリ』のInstagramでは、ツアープロコンテンツ専門アカウント(サブアカウント)を2022年8月に立ち上げました。
この記事では、2019年より運用していたゴルフサプリ本体のInstagramアカウント(本アカウント)がある中で、なぜツアープロコンテンツ専門のアカウントを立ち上げたのか、立ち上げに当たって意識したことなどを説明します。
現在では業界で一目置かれるまでに成長したゴルフサプリのSNS運用事情について興味のある方はもちろん、テクニックに頼らない読者との関係作りを大切にしたInstagram運用について知りたい方はぜひ最後までお読みください。
■Instagram/ゴルフサプリ ツアープロコンテンツ専門アカウント:@golfsapuri_swing
ゴルフサプリについて
『ゴルフサプリ』は株式会社三栄と株式会社Mattoが共同運営するゴルフメディアです。
誌面の情報はもちろん、Webオリジナルのコンテンツも公開しています。特にゴルフギアのランキング記事が人気で、アクセスを集めています。
競合の他ゴルフメディアに比べてPVが低いのに収益を上げているのがユニークなポイントです。
YouTubeやInstagram、TwitterなどのSNSも積極活用し、さらなる成長を目指しています。
ゴルフサプリのインスタ運用の歴史
実はゴルフサプリとしてのInstagramアカウントはもう2年ほど運用をしています。サイトの立ち上げから1年ほど経った頃に立ち上げました。
当初は外部に運用を委託していましたが、ゴルフサプリのコンテンツについて理解していないと良いコンテンツが作れないと感じ、社内での運用に切り替えました。そこからずっと自社で運用を続けています。
最初は紙媒体のInstagram運用ということで、Web活用してはいけない素材の把握や必要な素材の許可取り、許可が下りる条件の整理などの調整からはじめなければならない状況でした。
体制を整え、参考になりそうな商業アカウントをいくつかモデリングし、PDCAを回しながら1年半毎日投稿を続けた結果、当初フォロワー200人だったのが今では2万人となりました。
現在は投稿頻度を週に1回程度に減らしていますが、ありがたいことにフォロワーが減ることはありません。
■Instagram/ゴルフサプリ 本アカウント:@golfsapuri
需要を分析して最適化を図った結果アカウントを分離することに
毎日投稿ではなくても安定して運用できている本アカウントがあるのに、なぜツアープロ専用のアカウントを作ることになったかというと、より“需要に合ったコンテンツを届けるため”です。
詳しく説明すると、本アカウントのメイン投稿であるレッスン系の投稿と、今回立ち上げたツアープロアカウントのメインであるプロのスイング写真の投稿では、見てくれる人が違います。
レッスン系は自分がゴルフをしていて上達を目指す人に需要があり、スイング系はゴルフ観戦が好きな人に需要があります。
Instagramでは発信内容を統一させることが大事で、フォロワーの興味に沿っていない投稿はフォロー解除の原因となります。
たとえばゴルフサプリのアカウントの場合、知名度も人気もあるプロのスイング写真を投稿するとフォロワーが増えますが、翌日にレッスン投稿をすると一気にフォロー解除されていました。
そこでアカウントを分け、それぞれの需要に沿った運用をしていくことにしたのです。
雑誌の画像を「どう魅せるか」がカギ
投稿画像を作る作業自体はそんなにむずかしいことではありません。最初に加工条件などを設定しておけば、基本的には同じ作業の繰り返しです。
ただし、「フォロワーが見たい画像はどんなものか」は突き詰めて考えるようにしています。
ツアープロアカウントを運用しているのはゴルフ経験があり、ゴルフ好きの社員です。ファンの気持ちがわかる強みを活かして、プロのスイング画像で、たとえば頭の位置やギアヘッドの向きなど“見たいポイント”がわかりやすい画像になるように工夫しています。
雑誌のカメラマンが撮影した画像を、Instagram上で一番魅力的に発信できるように常に意識することを欠かしません。
アカウントを分けたことで得られた効果
前述のとおり、アカウントを分けるはレッスン系とツアープロ系の投稿でターゲットが異なり需給の不一致が起こっていました。これを解消できたのが非常に大きい効果です。
また、Instagram運用で欠かせない発信内容の統一にも大きく貢献しました。レッスン・ツアープロともアカウントの色がよりわかりやすくなりました。
投稿を目にしてくれてプロフィールに飛んだユーザーが、ひと目見て何のアカウントかわかりやすくなったことにより、アカウントを成長させる上で重要な条件が満たせたと考えています。
詳しい運用方法や工夫、今後の展望などについては「Instagram公式サブアカウント 今後の運用|工夫や展望を紹介」にて紹介しています。あわせてお読みください。