1000万PV超えのメディアへ成長|車雑誌×Web×データベースの戦略
株式会社三栄の運営する「モータファン」は、いまや1000万PVを超えるメディアへと成長しました。この記事では、立ち上げから現在までの歩みを具体的な施策とともにご紹介します。 弊社の得意なデータベースについても詳しく紹介していますので、Webメディア収益化のヒントや事例を知りたい方はもちろん、データベース活用に興味のある方も、ぜひ最後までお読みください。
初の雑誌Webメディア運営
株式会社三栄様は、Webメディアを立ち上げることはできたものの、収益を作れない、PVが伸びないとお悩みでした。サイトもコンテンツも作れても、うまくアクセスを集められなかったのです。
サイト制作だけではなくコンテンツ制作、サイト集客から収益化までトータルでサポートできる会社を探している中で弊社を知りお問い合わせいただきました。Webメディア「モーターファン」を共同で立ち上げることになり、弊社の得意なデータベース活用をご提案しました。
得意のデータベース活用を提案
お話をおうかがいし、ただの記事メディアにするのではなく、データベース活用で付加価値を与えることをご提案しました。想定読者層から、
- 中古車データベース
- 自動車業界求人データベース
の2つを取り入れたいと考え、提案をすすめることにしました。
グーネット
まず、グーネット様への提携のご提案からすすめました。具体的には、車種データと中古車データ提供のお願いです。
結果、中古車のアフィリエイトを入れる代わりに無償で提供してもらえることになりました。
これにより、車種の紹介記事からデータベースへのリンクを貼り、スムーズに価格などの情報が確認できるようになりました。「この車いいな」と思ったところから必要な情報収集までサイト内で完了できるのは、ほかにはない強みだと自負しています。
オートモーティブ・ジョブズ
オートモーティブ・ジョブズ様には、データベースの提供をお願いし、求人データの連携をすすめました。これにより、アフィリエイト報酬が得られる仕組みを作ったのです。
初期は伸び悩んだ
無事提携の話がつき、サイトも仕上げて2017年5月1日に「モーターファン」はオープンします。最初は思うように伸ばすことができず、100万PVを達成するのに半年以上かかりました。
最終的には、2018年1月の東京オートサロンのタイミングで100万PVを突破。その後も着実に伸び続け、現在では1000万PVを突破するメディアへ成長しました。
SEOの知識を共有するだけでなく、毎年東京オートサロンに帯同をしたり、週に1回行っている編集会議にも参加するなど、現場レベルでの記事制作サポートにも力を入れています。
Webで読まれる記事を研究
当初はWebでウケる記事を提案し、紙のライターさんにも理解してもらいながら試行錯誤の繰り返しでした。ネットユーザーの目線に立つことから考えてもらい、記事ネタなども調整していきました。
雑誌とは求められるコンテンツが異なるため、編集部もライターも記事制作のプロとはいえ、初めての挑戦です。1つの記事を1年かけて育てるなど、根気強く必要な行動を積み重ねていきました。
当然、テーマ選びも見直し対象でした。雑誌では新車情報や話題の車種特集などが多く掲載されますが、Webでは「自分たちが買うことを検討している車」などがよく検索される傾向にあります。
たとえば新しいクラウンの情報よりも、既存の型のプリウスやCX-5の情報がより求められているのです。こういったズレを1つずつ調整していく作業を積み重ねていきました。
振り返りも欠かさず数値で成果を見える化
Webと紙の違いとして、記事ごとの詳細な数値分析が可能な点が挙げられます。検索需要のある記事を書けたか、書いた記事の成果は、などを数値で振り返れるのです。これを徹底しました。
車種ごとに順位を追いかけてデータ化し、それぞれの記事の成果を可視化したところ、メディアの価値も可視化され、営業活動へもつながりました。
営業部と連携して収益化サポート
弊社のゴールは記事制作ではありません。その先の収益化がゴールだと考えています。
そのために、営業部とも連携して運営を行います。たとえば、スタッドレスタイヤの記事は晩秋や冬のイメージですが、営業面で考えると9月には用意しておきたい記事です。
こういった細かい調整を含めてサポートをしています。
会員登録機能で収益化を後押し
実は、立ち上げ当初からメール会員を集めています。会員登録の運用は、記事の後半を読むには無料メール会員登録してくださいと案内しており、多くの人が登録してくれました。現在の会員数は3万人を超えています。これも営業に役立つ重要な材料です。
メールマガジンは毎週配信しており、開封率20%でそのうちの半数が本文内のリンクをクリックしてくれています。リンク内容は広告、告知、アンケートなどさまざまですが、ユーザーの絞り込みができており質が高いため、高い反応率を誇るのが特徴です。
これからも、ただ記事を作るだけでなく、「その記事をどう使うのか」まで見据えたサポートを行っていきます。まだまだ上を目指せるポテンシャルを秘めたメディアなので、私たち自身も成長が楽しみです。